一緒にいて幸せな友達関係をつくる方法

人間関係は現代人のストレスの一番の要因となっているといわれるほど重要かつ難しい問題となっています。しかし、人間関係を上手く築く方法は学校では教えてもらえませんそこで今回は人間関係をうまく作っていくコツについてお話します。

なぜ、良い人間関係を築く必要があるのか?

2004年にアメリカの世論調査で500万人という大規模な人数を対象とした「人間関係と幸福度」についての調査があります。この調査によると、職場に少なくとも3人の気心の知れた友達がいるだけで、人生の満足度が96%も上昇することがわかっています。また、同時に給料への満足度は200%上昇したそうです。

このように人間関係がよくなるだけで人生の満足度と給与への満足度が急上昇するのです。

また、アメリカのブリガムヤング大学の研究チームは、孤独なひとがネットワーキングに成功し充実した人間関係を手に入れた場合、寿命が15年延びると発表しました。

タバコを止めて延びる寿命は10年といわれているので人間関係はタバコ以上に影響力が大きいといえます。

関係の損得を考えない

カナダのトロント大学が2014年に行った調査があります。対象は306人のビジネスパーソンです。調査では次の2つの状況での交流会の場面を想像してもらいました。

1つは、仕事に繋げようとして交流会をしている場面
もう一つは、友達を作ろうとして交流会をしている場面

すると、仕事が目当ての交流会を想像したグループはその後、無意識のうちに道徳的感情が低下していました。その結果、人脈作りに臆病になっていく傾向がみられたのです。

この結果から研究チームは
「損得勘定を持ち自分が得られるメリットだけを求めて行う人脈づくりはメンタルに悪影響を及ぼす恐れがあること」
「たとえ仕事のための人脈づくりでも、互いにメリットのある関係を模索すること」

つまり、仕事ありきや損得ありきの人間関係はメンタルに悪影響をあたえるということです。仕事ありきの人間関係は業務連絡や仕事の会話のみの人間関係のことです。また、損得ありきの人間関係とは相手は料理が得意で自分は手芸が得意だから得意なものを交換しあうだけの関係になります。

しかし、仕事の人間関係は悪いとわかってもそう簡単に切れるものではありません。そこでオススメするのが相手を人生の師匠としてみることです。例えば、相手に息子より年上の子供がいるのであれば「反抗期いつぐらいにきました?」や「受験期の雰囲気はどんな感じでした?」など相手が自分よりも得意な事柄について教えてもらうことです。この会話は上司に対しても使うことができるので会話の幅が広がります。

助けてもらう

助けてもらうと、相手に嫌な思いをされたり困らせたりして人間関係が悪くなるのでは?と思うかもしれません。しかし、良い人間関係を築くには助けてもらうことはとても大切なのです。

これは、アメリカの心理学レオン・フェスティンガーが提唱した「認知的不協和音の解消」という心の働きがあります。これは、人間の脳はつじつまを合わせたがることが原因で起こります。わかりやすいのは錯覚です。脳は実際に見えたものを認識するのではなくこうなるであろうというものを認識するのです。

人はだれかを助けると、助けた相手のことを好きになります。なぜなら、助けてあげた人は、「この人を助けたということはきっと自分は相手のことが好きなのだろう」と脳が勝手につじつま合わせるからです。その結果、人は「好きだから助ける」と同時に「助けるから好きになる」のです。

初めから大きな頼みごとをしても相手は困ってしまうので、小さな頼み事から始めてみましょう。例えば、
「今日の会議の時間教えてくれませんか?」
「ボールペン貸してくれませんか?」
などです。これらは簡単に助けてもらうことができるため容易に認知的不協和音を作り出すことができます。

まとめ

幸福度が高くなる人間関係コツは
1,損得関係を考えずに人間関係を築く
2,相手に助けてもらう

人間関係を築くことは簡単そうで難しいです。しかし、今回紹介した方法は明日からでもすぐに使える人間関係を築く方法ですので、ぜひ実践してみてください。

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