グラフィックボード価格の高騰はいつまで続くのか徹底考察。値下がりはいつ?

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結論から言いますと、

グラフィックボードの価格高騰は2022年11月まで

続きます。

また、2023年5月には大きく価格を下落させると考えています。これからどののタイミングで買うのがベストか、現在のグラフィックボートの状況についても説明します。

この記事の信憑性

筆者はマイニング経験があります。また、予測が得意でユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)ニンテンドーワールドのオープン5ヶ月に誤差1日で予測に成功しました。

現在のグラフィックボード状況

型番メーカー小売希望価格高騰前の価格現在の価格値上がり額
RTX 30901499ドル(約16万円)20万9800円31万5800円10万6000円
RTX 3080 TI1199ドル(約12万7000円)高騰後に発売19万5799円
RTX 3080699ドル(約7万4000円)9万9800円14万9980円5万180円
RTX 3070 TI599ドル(約6万3000円)高騰後に発売13万3800円
RTX 3070499ドル(約5万3000円)6万9980円11万9530円4万9550円
RTX 3060 TI399ドル(約4万2000円)高騰後に発売8万4900円
RTX 3060329ドル(約4万2000円)5万7400円6万6800円9400円
RTX 2060349ドル(約3万7000円)3万9800円5万4980円1万5180円
GTX 1660219ドル(約2万3000円)2万4900円6万4800円3万9900円
GTX 1650149ドル(約1万6000円)1万9800円2万8800円9000円

上の表は2021年12月に調べたグラフィックボードの価格です。メーカー小売希望価格、高騰前の価格、高騰後の価格そして高騰前から高騰後にいくら値上がりしたか表す値上がり幅を表示しています。最上位モデルのRTX3090では高騰前と比べ10万円以上も値上がりしている事がわかります。10万円あればもう一台PC買えますねw

逆に値上がり幅の少ないRTX3060などは非常に人気のモデルとなっています。価格帯もグラフィックボード単体だと5~6万円台、BTOパソコンだと12~18万円と頑張れば手を出せそうな範囲になっています。BTOパソコンなどセット販売でも非常に人気があり、売上ランキングの上位を占めています。

少し前まではいくらお金を払ってもグラフィックボードの在庫がないため買えないという状況でしたが、最近は少量ですが在庫があるため値上がりして販売されているといった状況です。しかしグラフィックボード争奪戦はまだまだ続いており店舗やセールなどで少しでも安くなるとすぐに在庫がなくなってしまうといった状況です。

グラフィックボード高騰の理由

巣ごもり需要

2020年に流行したウイルスによりテレワーク化やオンライン授業化が急速に進められました。それにより、PCやタブレットなどを持っておらずテレワークやオンライン授業の環境がなかった人たちが一斉に購入しようとしたため在庫があっという間になくなったのです。

また、家にいる時間が長くなったため家で楽しむことができるNintendo SwitchやPlayStation5、ゲーミングPCの需要も高まりました。そして、在庫がなくなってきたPC、タブレット会社やゲーム会社は製品を生産しようとしますが新型コロナウイルスのため工場が万全な状態で稼働しておらず、商品を生産したくてもできないという状況なりました。

グラフィックボードも同様で、PCや小さいながらタブレットやスマートフォンにも組み込まれています。需要の高いPCやタブレットに優先的にグラフィックボードが使用されていったためグラフィックボード単体の供給は少なく、高騰が続いています。

マイニング需要の高まり

ビットコインの価格推移グラフ

ウイルスの長期化とともにオンライン決済への需要の高まり、紙幣の信用の低下などがありビットコインなどの仮想通貨の価値が急激に上昇しました。そこに現れたのがマイニングです。

マイニングとは仮想通貨の安全を守るうえで必要となる複雑な計算に自分のコンピュータを貸し出し協力して作業を行うことで報酬をもらうという仕組みです。コンピュータを貸し出すと言っても、パソコンなどを手渡しするのではなく、パソコンをインターネットにつなぎ共同作業に必要なソフトウェアをダウンロード、インストールしてボタンを押すたけで後は人間が作業をしなくても報酬が入るためとても注目されました。

この、マイニングをという作業を効率よく行うために必要な部品がグラフィックボードなのです。マイニングが稼げるということに気づいた人たちはこぞってグラフィックボードを買い占めました。よって、グラフィックボードの在庫不足が起こったのです。グラフィックボードが高騰した今もマイニングを行う人たちがグラフィックボードを買い足しています。実際どのくらい稼げるのかを見てみると、マイニング効率がいいと言われているRTX1660というモデルでは一ヶ月で6000円ほどの利益を出すことができます。マイニングをする人は1年でもとが取れるためグラフィックボードの価格が上がってもあまり高いと感じていないのです。

半導体需要の高まり

皆さんは半導体という部品をご存知でしょうか?日本は半導体製造工程の「切る」「削る」「磨く」各装置のシェアで世界一のシェアを誇るなど高度な技術が求められる分野で大きなシェアを得ています。

半導体とは、電気の性質である電気を通す「導体」と電気を通さない「絶縁体」との中間の性質を備えた物質です。

電気を通す「導体」といえば「銅」や「鉄」などが思い浮かぶと思います。反対に電気を通さない「絶縁体」といえば「ゴム」や「ガラス」などが思い浮かぶと思います。半導体はどちらの性質も持つ事ができるためコンピュータに必要な記憶や計算を高速に行うことができるのです。

最近では半導体を使った製品が急速に増加してきたため半導体不足に陥りグラフィックボードの価格が高騰しました。半導体を使用した製品として、人を検知できる様になったエアコンや、掃除に最適なルートを考えることができるようになったロボット掃除機などがあります。

半導体を製造するにも半導体が必要

実は半導体の製造工場を作るのにも半導体が必要になります。半導体不足になり様々なメーカが半導体が手に入るなら何円だろうと払うという状況の中でなかなか半導体の工場を製造するために半導体を使用できません。ゆえに、半導体の生産量は一向に増えず今ある半導体でやりくりするしかないためグラフィックボードの生産量も抑えられ高騰していくといった流れです。

価格の下落

先に述べた通り価格の下落は2022年10月になります。私が2022年10月と推測した理由を説明していきます。

新製品の発売

毎年グラボの新製品を発売している「NVidia」という会社は秋ごろに新製品の発表と発売をしています。新製品が発表そして発売されると、過去の製品は売れませんよね。そこで、新製品発売前の在庫処分の流れが加速し1年の中で最も価格が安い時期となります。

また、新製品は発売当初は割高の価格設定がされているため、発売後すぐに新製品を買うことはオススメしません。

2022年10月より前はお盆休みや夏休みがあり多くの人がPCを購入する時期になります。多くの人がPCを購入すると在庫不足となり店舗は価格を上昇させていきGPUの価格高騰につながります。

2022年10月を過ぎてしまうと次は日本の研究機関の研究費の締め切り時期になるのでPCを用いる多くの研究機関がハイスペックPCやグラフィックボードを購入するため再び価格が上昇してしまいます。

マイニングの終了

2022年10月以降マイニングをしたときの収益が低下するからです。

まず、マイニング報酬の仕組みについて説明します。現在グラフィックボードを使って行われているマイニングのほとんどがイーサイアムという仮想通貨です。(ビットコイン関係ないじゃんと思うかもしれませんが、メジャーなマイニングソフトは収益をビットコインで払うようになっています。アメリカで働くけど給料は日本円でもらうみたいな感じです。)このイーサイアムと言われる仮想通貨に2022年5月にディフィカルティボムがおこると予定されています。

ディフィカルティボムとはマイニングを行っているコンピュータに対しての作業難易度が難化することです。作業難易度が難化することで一般に売られているGTXシリーズやRTXシリーズでは作業が達成できず収益が激減します。収益が低下がどのくらいかというと、現在言われているのは動かした電気代を回収できるかどうかギリギリのラインだそうです。

こうなると、今までGTXシリーズやRTXシリーズでマイニングを行っていた人たちはグラフィックボードを売ってしまうほうが利益になると考えてグラフィックボードを販売し始めます。

これにより、マイニングを行っている人達のグラフィックボードの新品購入はなくなり、GTXシリーズやRTXシリーズの中古は潤沢にあるためグラフィックボードの価格は低下していくと考えています。

この根拠となるのがメルカリの販売状況の写真です。マイニングに使用されたと思われるグラフィックボードのセットがたくさん販売されています。先程も述べたように自分自身でマイニングを行えば1年ほどでもとはとれ、以降は利益となっていきますがこのタイミングでグラフィックボードを売るというのは2022年10月のディフィカルティボムによる収益の減少を推測しグラフィックボードの価格が下がり始める前に売り抜けようというふうに考えられます。

中古購入を考えている場合は下の記事を読んでみてください

このようにグラフィックボードの価格高騰は2022年10月までなので急がないのであれば、それまで待つことをおすすめします。しかし、今すぐ必要な方もいると思います。そこで買うなら何を買えばいいかをピックアップしていきます。

今、買うなら何を買えばいいのか?

その前に、自分が使用しているGPUの性能はご存知でしょうか
使用しているGPUよりも低い性能のものを購入してしまうとお金の無駄になります。購入前に必ず確認しておきましょう。

絶対に買ってはいけないもの

GTX1660シリーズ

GTX1660シリーズはマイニングで一番使用されているモデルと言えるでしょう。GTX1660シリーズにはGTX1660SUPERやGTX1660TIがあります。上の表でもわかるように値上がり幅が約4万円になっており、非常にコストパフォーマンスが悪いです。GTX1660シリーズの購入を検討しているのであればもう少し予算を追加してRTX3060シリーズを購入することをおすすめします。

買ってもいいコスパのいいもの

LHRと書いてあるグラフィックボード

玄人志向 NVIDIA GeForce RTX3060Ti 搭載 グラフィックボード GDDR6 8GB GALAKURO GAMINGシリーズ GG-RTX3060Ti-E8GB/DF/LHR

RTXシリーズのみについています。製品名にLHRとついているものがあります。上の製品であれば商品名の最後にLHRとついていています。

LHRは「Lite Hash Rate」のことで、マイニングで使用したときに意図的に性能が低下するようになっています。そのため、マイニングをする人たちはLHR版を購入しないため価格が上昇しにくくおすすめのGPUと言えます。

RTX3050

もうすぐ、発売される最新作グラフィックボードのRTX3050がコスパ最強かもしれません。詳しくは下の記事で紹介しています。

RX6500XT

先日発売されたばかりのグラフィックボードになります。APEXやフォートナイト,ヴァロラントなどの軽いゲームしか遊ばないという方には非常におすすめのグラフィックボードが3万円台で購入できます!

中古のグラフィックボード

フリマサイトでは中古のグラフィックボードが定価の30%OFFで販売されています。中古のグラフィックボードは新品に比べて値段の上がり幅が小さいためオススメの購入方法の一つになります。心理学を用いた値下げ交渉術について書いた記事もあるのでぜひご覧ください。

BTOパソコン

BTOパソコンはセット販売で利益を得ようとするためグラフィックボード単体で購入するよりもグラフィックボード高騰の影響が少ないです。また、マイニングをする人たちはグラフィックボードだけがほしいためBTOパソコンには影響が少なくなっています。

拡張性を求めるなら

ガレリアのデスクトップPCがおすすめ!値段は高くなりますが性能をアップグレードしたいときには自分でパーツを購入し取り付けることで簡単で安く性能をアップできます。

RTX3060TIを搭載して価格は約22万円です。CPUがCore i7-11700と非常に高性能なため動画編集や配信をしてみたい場合でも快適に作業を行うことができます。また、拡張性に優れているため動画がいっぱいになってきたからストレージを追加したいという場合でも簡単に行うことができます。

コストパフォマンスを求めるなら

フロンティアのゲーミングPCがおすすめ!現在決算を行って一年の中で最もお得に購入できます。



特におすすめなのがコレRTX3070TIを搭載しながら価格は22万円台となっています。RTX3070TI単体で購入しようとすると13万円近くするため破格の安さです。CPUはcore-i7の12世代です。core-i7は12世代で一気に処理能力がアップしているためRTX3070TIの性能を十二分に活かす事ができます。APEXやフォートナイトは中画質設定でディスコードで友達と通話しながらでも240fpsのを出せる環境でプレイできます。また、YoutubeやTwichでのライブ配信や動画編集を行うことも可能です。すでに9台売れています!残りは11台しかないのでお早めに!(2022年2月17日時点)

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