先日発表された新海誠監督のすずめの戸締まりについてまとめいきます。あらすじはなどについても徹底考察していきます。
劇場で見た感想、レビュー、評価を3000文字の長文で徹底解説しました。
すずめの戸締まりとは
映画「君の名は。」「天気の子」で有名な新海誠監督が原作・監督・脚本を務める最新作劇場アニメです。この最新作劇場アニメは2021年12月15日東京帝国ホテルで行われた製作発表会で発表されました。キャッチコピーは「扉の向こうには、すべての時間があった―」となっています。
公開日は公式ツイッターで2022年の秋とアナウンスされていましたが先日公開日は2022年11月11日と発表がありました。過去の作品も予定通りに公開されているため今作も予定通りに公開されるでしょう。
2016年に公開された映画「君の名は。」は興行収入250億円、2019年公開の映画「天気の子」は142億円と2作目のほうが興行収入が減少しています。3作品目となる「すずめの戸締まり」で新海誠監督が息を吹き返すのか、はたまた失速していくのかが示される作品となりそうです。
あらすじ
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃虚で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ古ぼけた扉。やがて、日本各地で次々に開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。
新海誠監督はどのような人物か
バッドエンド作品を作ることで有名だったそうです。しかし、全国ロードショーされた「君の名は。」「天気の子」とグッドエンドが続いたためバッドエンド作品を製作する監督というイメージはないと思います。新海誠監督の「君の名は。」公開までのヒストリーを紹介していきます。
「ほしのこえ」
新海誠監督が初めて劇場公開したのは「ほしのこえ」という作品です。約25分の作品で単館上映でしたが第1回新世紀東京国際アニメフェア21公募部門の優秀賞を始めとする計5つもの賞を受賞しています。
「雲のむこう、約束の場所」
この作品は初の長編作品の製作でしたが、ジブリ作品を抑え第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞しています。
「秒速5センチメートル」
短編3本の連作からなるアニメーション作品となっています。バッドエンドで非常に有名な作品で感想の中には「ショックで座席を立てなかった」という感想も見受けられました。
「星を追う子ども」
今までの作風とは異なり非常に賛否が別れた作品だそうです。新海誠監督はショックのあまり熱を出して寝込んでしまったとも言われています。
「言葉の庭」
全国23館で料金は1000円均一ながら、公開3日間で興収3000万円というヒットを記録しました。また、大ヒットのあまりセカンド興行も行われたそうです。
「君の名は。」公開。
製作発表会見から得られたヒント
製作発表会見には「君の名は。」の三葉て知られる上白石萌音さんと天気の子の天野陽菜役で知られる森七菜さんが登壇した。製作発表会のフリートークで気になった発言をまとめてみました。ここで注目したいのが上白石萌音さんと森七菜さんすでに最新作のVコンテと呼ばれるものを見ているそうです。
Vコンテとは映画のストーリーや絵の構図、キャラクターのセリフなどが決まりパラパラ漫画のような状態になっている映像のことを言います。
つまり、作品の結末を知った3人ということで作品のヒントがたくさん詰め込まれたトークになっています。
すずめは九州から旅を始める。方言を使う。
新海誠監督
まず、はじめに気になった部分は主人公すずめは九州から旅を始め方言を使うということです。今作はロードムービーとなっているため物語の始まりとなる部分が必要です。新海誠監督は物語のスタート地点として九州を選んだようです。また、九州の方言を喋るそうです。この情報からだけでも主人公が想像できてしまいます。今回の主人公は無邪気に走り回る子犬のような子ではないのでしょうか?
過去に製作された新海誠監督の作品には夢や希望がつまっている部分多いが今回は・・・。
上白石萌音
次に、気になった部分は上白石萌音さんが言葉を濁したシーンです。過去に全国ロードショーされた新海誠監督の作品はグッドエンディングとなっていました。このことが上白石萌音さんの発言「新海誠監督の作品には夢や希望がつまっている」という発言につながるのではないのでしょうか。しかし、その直後の発言「今回は・・・。」と言葉を濁したのはグッドエンドではなくバッドエンドと捉えたからなのではないのでしょうか。
納得がいく形かわからないが結末が待ってる。結末がきれいなことばかりだけではない。
森七菜
今作がバッドエンドと示唆するような発言は森七菜さんもされていました。「納得がいく形かわからない」「結末がきれいなことばかりではない。」という発言からも想像できます。
新作映画の3つのキーワード
新海誠監督からの3つのキーワードは
- 日本列島各地をめぐるロードムービー
- 扉を開いていく物語ではなく扉を閉じていく物語
- 映画館に足を運ぶ理由となるような作品
日本列島各地をめぐるロードムービー
日本全国各地をめぐる物語広い舞台の冒険物語のようです。舞台あいさつのたびに地元を聖地にしてくださいと言われるが全部は出せないので、ロードムービーにすることで欲張り、各地の様々な風景や魅力的な人々、特別な出会いを描いたようです。
扉を開いていく物語ではなく扉を閉じていく物語
家族や恋人との関係など始めることより終わらせることのほうが難しいと新海誠監督は考えているそうです。みんなが見たいものは可能性を広げる物語ではなく散らかった可能性を見つめ直し、閉じていくことで進むべき新しい場所を見つける物語だと考え作品を製作していったようです。
映画館に足を運ぶ理由となるような作品
劇場は人間の持っている特別な能力を発揮させてくれる場所で感情移入、没入する能力、映画館に足を運ぶことでより物語に入り込むことができると考えているそうです。
まとめ
新海誠監督からの3つのキーワードは
- 日本列島各地をめぐるロードムービー
- 扉を開いていく物語ではなく扉を閉じていく物語
- 映画館に足を運ぶ理由となるような作品
そして、発表会見ではバッドエンドを示唆するような発言が様々な部分に見受けられまいた。これからの発表もとても待ち遠しいですね。新しい情報が入り次第記事にしTwitterでお知らせするのでぜひTwitterのフォローをよろしくお願いします。
8月24日に発売された小説版すずめの戸締りを読んだネタバレとあらすじは別の記事に書いてます。
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