今回は、最新の7000番台Ryzenを使った自作ゲーミングPCで最もコストパフォーマンスが高い構成とその作り方をノーカットでプロのPC店員が解説していきます。最新7000番台Ryzenの全ての型番に対応している構成なので参考にしてください。
パーツの選び方
CPUの選び方
今回の構成ではRyzen 7 7800X3Dを使用します。7000番台Ryzenの中で最も売れているモデルの一つで、コスパが非常に高いです。さらに性能を上げたい場合は、7950X3Dがおすすめです。
GPUの選び方
GPUは今回NVIDIAのRTX 4060 Ti OC版を使用しています。4060 Tiは現在5万円台前半で購入でき、非常にコストパフォーマンスが高いです。3070程度の性能があり、どの用途にも満足できるでしょう。
マザーボードの選び方
今回使用するのはASUSのB650M TUF Gamingです。日本で最も売れているシリーズの一つで、ロークラスからハイクラスまでの全ての7000番台Ryzenと相性が良いです。
ストレージの選び方
メインストレージにはM.2 SSDを使用します。今回はCrucialのP3 Plus 500GBを使用しており、GEN4対応の高速M.2 SSDで、コスパを考えると最も人気のモデルの一つです。
メモリの選び方
メモリはCrucialのDDR5 4800MHzを使用します。性能を上げたい場合は、DDR5 5200MHz以上のものを選ぶと良いでしょう。
電源の選び方
今回は玄人志向の650Wブロンズ電源を使用しています。必要最低限の端子が揃っており、使いやすいモデルです。
CPUクーラーの選び方
CPUクーラーはScytheの無限6を使用しています。大型の空冷クーラーで、よく冷えるので評判が良いです。
PCケースの選び方
PCケースはThermaltake S100を使用しています。非常に人気で、拡張性も高く、コストパフォーマンスが良いモデルです。
最新のコスパ重視パーツ
- CPU: Ryzen 7 7800X3D(5万円)
- GPU: RTX 4060Ti OC(5万円)
- マザーボード: B650M(2万円)
- 電源: 玄人志向 KRPW-BR650W/85+ 650W Bronze(1万円)
- メモリ: DDR5 4800Mhz 8G×2(6千円)
- ストレージ(M.2): Crucial P3 Plus 500GB(7千円)
- ストレージ: Crucial MX500 1TB(1万円)
- PCケース: Thermaltake S100 TG(5千円)
- CPUクーラー: 虎徹MARK3 / AK400(7千円)
- CPUグリス: Thermal Grizzly 1g(千円)
このパーツを組み合わせると、性能面でのコストパフォーマンスを踏まえた何をするにしても不自由がない自作PCを作ることができます。
トータル金額16万3千円
お店で同じクラスのパソコンを買うと、トータルの価格より5万円以上高くなるでしょう。アップグレードの対象のCPUやGPUはベンチマークと合わせて解説していますので、過去の検証ブログも参考にしてください。
ゲーム性能の検証
上の構成で組み立てた場合どのような性能が出るのか説明していきます。
- レインボー6: フルHD解像度、低品質設定で500FPS以上を達成。激しい打ち合いのシーンでも安定して400FPS以上を出せます。
- APEX Legends: フルHD解像度、低品質設定で300FPS近くを達成。室内や激しい戦闘シーンでもフレームレートが落ちることなくプレイ可能です。
- フォートナイト: フルHD解像度、低品質設定で450FPS前後、激しい戦闘シーンでは600FPS以上を達成。
- valorant: フルHD解像度、低品質設定で350から400FPS前後を達成。
クリエイティブ性能の検証
- Adobe PhotoshopやIllustrator: サクサク動きます。
- Premiere Proの動画書き出し: 5分の4K動画を2分前後で書き出し可能。
- After Effects: 快適に操作可能。
- 3DCGのレンダリング: シネベンチR23のマルチコアで18,000、シングルコアで1,750のスコアを達成。
まとめ
最新7000番台Ryzenを使った自作ゲーミングPCの最もコストパフォーマンスが高い構成を紹介しました。最新パーツについての詳細は概要欄にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。また、過去の記事も併せてご覧いただくと、さらに理解が深まるでしょう。
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