ついに、NVIDIAからRTX3050が発売されました。この記事ではRTX3050のゲーム性能や価格について解説していきたいと思います。グラボの高騰も続き人気のモデルは一瞬でなくなってしまうので情報は要チェックですね!
グラボの高騰がいつまで続くか予測した記事もあるのでぜひご覧ください。
発売価格はいくら?
発売価格は最廉価モデルで39,800円となっています!
過去のブログでグラボの高騰が続いているから5万9千円から6万9千円になるだろうと予想していましたがいい意味で期待を裏切ってくれました。しかし、最廉価モデル以外の価格を見てみると52,800円~64,350円となっているので大外れではなさそうです。さらに、グラボの高騰がいまだに続いていることがら現在の価格から上昇することも考えられます。
過去に発売された製品の価格と現在の販売価格をまとめたものが下の表のようになります。
型番 | 発表価格 | 発売時の価格 | 現在の価格 |
---|---|---|---|
RTX 3090 | 1499ドル(約16万円) | 20万9800円 | 31万5800円 |
RTX 3080 TI | 1199ドル(約12万7000円) | ー | 19万5799円 |
RTX 3080 | 699ドル(約7万4000円) | 9万9800円 | 14万9980円 |
RTX 3070 TI | 599ドル(約6万3000円) | ー | 13万3800円 |
RTX 3070 | 499ドル(約5万3000円) | 6万9980円 | 11万9530円 |
RTX 3060 TI | 399ドル(約4万2000円) | ー | 8万4900円 |
RTX 3060 | 329ドル(約3万5000円) | 5万7400円 | 7万6800円 |
RTX 2060 | 349ドル(約3万7000円) | 3万9800円 | 5万4980円 |
GTX 1660 | 219ドル(約2万3000円) | 2万4900円 | 6万4800円 |
GTX 1650 | 149ドル(約1万6000円) | 1万9800円 | 2万8800円 |
このように、多くの製品が値上がりしているのでもし購入を考えているのであればできるだけ早い時期に購入することをお勧めします。
過去のブログ記事はこちらになります。どのような経緯で5万9千円から6万9千円と予想したか考察していますのでぜひ読んでみてください。
基本性能
下のグラフはNVIDIA公式によって旧世代であるGTX1650およびGTX1050と性能を比較したものになります。緑色の棒で示されるRTX3050に注目すると他の棒よりも遥かに性能が高いことがわかります。
基本スペックは下の表にまとめました。RTX3050の1世代前のモデルという位置づけのGTX1650とRTX3050より性能の高いRTX3060を比較しました。
使用 | GTX1650 | RTX3050 | RTX3060 |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Turing | Ampere | Ampere |
プロセス | 12nm | 8nm | 8nm |
CUDAコア | 896 | 2,560 | 3,584 |
ベースクロック ブーストクロック | 1,410MHz 1,590MHz | 1,550MHz 1,780MHz | 1,320MHz 1,780MHz |
メモリクロック | 12Gbps | 14Gbps | 15Gbps |
GPUメモリ | 4GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 12 GB GDDR6 |
メモリバス | 128-bit | 128-bit | 192-bit |
メモリ帯域幅 | 192GB/s | 224GB/s | 360GB/s |
TDP | 75W | 130W | 170W |
価格 | $149 | $249 | $329 |
まず、注目してほしいのがプロセスが12nm→8nmになったことです。ころは半導体を埋め込むことの出来る密度に関係し、数値が小さいほどより高性能になります。具体的にはプロセスが小さくなるとより少ない電力で高い性能を出すことが出来るようになります。
次はCUDAコアです。GPUの処理のほとんどがCUDAコアで行われるためCUDAコア数はGPUそのものの処理能力に直結すると言ってもいいほどです。CUDAコアはGTX1650と比較し1600個ほど増加しているため、大幅な性能強化が見込めます。
クロックとはコンピューター内で動作のタイミングを合わせるために送られる信号のことです。そして、ベースクロックは「1秒間に出せる命令の数」と例えられることが多いです。つまりクロック数が高ければ高いほど素早い処理が可能になります。上位モデルであるRTX3060と比較するとRTX3050のほうがクロック数が高いため1秒間出せる命令の数はRTX3050のほうが多いということになります。しかし、RTX3060のほうがCUDAコアの数が多いため総合性能ではRTX3060のほうが高くなります。
TDPはGUPを稼働したときにかかる消費電力のことです。消費電力はGTX1650より増加しています。しかし、CUDAコアが3倍に増加していることを考えると、消費電力が75Wから130Wに増加したのはあまり気にすることではないかもしれません。
ゲーム性能・動画配信・動画作成
RTX3050の位置づけとしてはAAAタイトルのゲームを画質に対してのこだわりはないが、フルHDでゲームをプレイしたいユーザを目的として販売しているようです。それに対しRTX3060の位置づけとしてはAAAタイトルのゲームを画質に対してのこだわりがあり、そしてフルHDでゲームをプレイしたいユーザを目的として販売しているようです。
AAAタイトルのゲームとは「大規模な人材と資金と開発時間を要して製作されたゲーム」のことを言います。有名なAPEXやフォートナイトもAAAタイトルの中に含められます。
下の画像は「Apex Legends」を中画質設定で遊んだときのデータです。
青いグラフは最低フレームレートで赤い棒グラフは平均フレームレートになっています。RTX3050の値を見ると最低フレームレートは71.64で平均フレームレートは133.42fpsになっています。平均で133fpsも出ているため広範囲の映らない室内や洞窟内での戦闘は144fpsを狙うことができそうです。また、新しく追加されたアリーナモードであればフィールドが狭いためグラフィックボードへの負担がより低くなるので144fpsを安定して狙えるでしょう。
また、RTX3050であれば軽いゲームをしながら配信をすることも問題なく出来ると思います。RTX3050にはライブ用エンコーダというものが搭載されています。RTX3050には NVIDIA Encoder (NVENC) を搭載し、高画質なライブ配信を実現できるそうです。さらに、お使いの配信ツールを GeForce RTX の機能で最適化することで、いつでも最高の配信を届けるも出来るようです。よって旧世代のGTXよりも快適にライブ配信を行うことができます。重いゲームをしながらの配信はRTX3050では厳しいと思われます。
そこでオススメなのはRTX3050にはと同時に発表されたRTX3090TIになります。RTX3090TIは重いゲームをしながらの配信や動画編集を行うこともできるクリエイター向けグラフィックボードになります。また、3DCGの作成など高負荷な作業にも耐えられる超高性能なグラフィックボードとなっています。詳細は下の記事で解説してあります。
配信や動画編集もできるクリエイター向けGPUがついに発売されます!過去最高の性能を誇るRTX3090TIの考察記事はこちらになります。
まとめ
メリット
・発売価格は3,9800円から
・フルHDでゲームをプレイしたいユーザ向け
・省電力
・APEXなど軽いゲームで144fpsが狙える。
デメリット
・3,9800円の在庫がなくなると52,800円になる
・重いゲームはフレームレートが落ちる
・3DCGの作成など高負荷な作業は難しい
今まではグラフィックボードの高騰でAPEXを144fpsで遊ぼうと思うと6万円以上のグラフィックボードが必要でした。しかし、RTX3050の発売でより安価に144fpsを出せるようになったためグラフィックボード市場は大きく変化するでしょう。今までになかったになかった層のグラボで買えなかったユーザもRTX3050の発売で大きく変わるのではないでしょうか。グラボの高騰が続いているなか3万円台で144fpsが狙えるグラフィックボードはコスパ最強といえます。今まで買えなかったユーザはこれを機に購入を考えて見てもいいのではないでしょうか?
ゲームを遊ぶだけなら2万円台で購入できる2022年1月21日(金)に発売されたばかりのRX6500XTもコスパがいいです。
また、グラボの高騰がいつまで続くか予測した記事もあるのでぜひご覧ください。
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